岩淵文庫について

岩淵悦太郎(1905- 1978)は、昭和23(1948)年の国立国語研究所設置以降、研究第一部長、所長として、電子計算機の導入や大規模言語調査を推進し、現代日本語の科学的研究方法の基礎を固めた人物として知られています。

それ以前の、東京大学の助手時代および大阪高等学校・第一高等学校・東京女子高等師範学校の教授時代の岩淵の研究は、日本語の音韻史を扱ったものが中心をなしています。

岩淵悦太郎が戦前から戦後にわたって収集した古典籍(写本・江戸期刊本)や明治期刊行書等で構成される「岩淵文庫」には、声点付き資料、琵琶譜付きの平曲など、音韻史・アクセント史の資料が数多く見られるほか、恩師である東條操、橋本進吉にゆかりの資料も見られます。岩淵文庫は、岩淵が生涯持ち続けた音韻史研究者としてのまなざしを辿ることがでる資料群といえましょう。

ここでは、「岩淵文庫」の約270タイトルのなかから、日本語史研究者向けに、以下の9タイトルを画像データ(PDF)として提供いたします。

  • 『願経四分律』巻第三十三 〔岩淵本願経四分律〕
  • 『三宝感応要略録』巻下 元永元年写本
  • 『諸点図集』 橋本進吉模写本
  • 『舎利講式』〔五段舎利講式〕 応永七年写本
  • 『戊申 平曲吟譜 大全』 岡村玄川自筆本 〔岩淵本平家吟譜〕
  • 『法華懴法』 平安初期写本・高山寺旧蔵本
  • 『塩味集』下 天正八年写本
  • 『平家物語』 高楷訪月自筆本・高野辰之旧蔵本
  • 『かたこと』〔假朶言〕 慶安3年刊本・東條操旧蔵本

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